ワンコにも冷え性ってあるの?
11月7日は立冬でした。今年は平年に比べて気温も高めだったりしているので、まだちょっと実感しづらいですが暦の上では「冬」に入りました。
冷えの原因は?ワンコにも「冷え性」ってあるの?
寒くなると手足の末端が冷えてツライという方、女性に多いですよね。
HP内の犬の体図鑑<筋肉の役割>でも書いていますが、筋肉には「熱を生む」という働きがあって、筋肉を使っていない(動いていない)間も熱を生産しています(因みにこれを「基礎代謝」といいます)。なので男性に比べて筋肉量が少ない女性は「冷え性」が多いんですね。熱の生産量が限られ、代謝が低いヒトはやっぱり冷え性になりがちです。
ではワンコの場合はどうでしょう。
雨上がりの濡れた地面を歩いた後やお風呂上がりなど、その直後の状況によって違いはありますが、足先を触ってみると冷たいワンコがいるのはヒトに同じです。
整体施術をしていると、若い頃に比べて筋肉が痩せている筋肉量が低下傾向にある高齢犬にやはり足先が冷たいコが多いように感じます。また、冬の寒い時期には原産国が暖かい国のワンコや短毛種のワンコも冷えがちになります。
「冷え性」=「血行不良」
筋肉には「筋ポンプ」という血液を循環させる働きというものもあります。
筋肉が収縮と弛緩(平たく言うと「伸び縮み」)をする事で周辺の血管は圧力がかかり血流は一気流れ出て、そして圧力が緩まると再び血流が血管に流れ込みます。筋肉がまさにポンプの役割をしているんです。
カラダの末端に位置する手足は心臓からも離れていますし、また地球上で生活していく上でかかる1Gもの重力の影響もあって血液循環が特に悪くなりやすい部位です。
筋ポンプがしっかり促されれば血流も良くなり血行不良は改善されます。なので、カラダをしっかり動かして(=筋肉を動かして)筋ポンプを促し、血液循環をあげることがキーとなります。
例えば指先が冷たい時、私達は思わず手を擦り合わせる仕草をしますよね。これって「摩擦」によって温かくなるというより、皮膚表面から受ける刺激によって筋ポンプが促され、血流を上げて温めているっていう感じになります。筋肉を動かして筋ポンプを促すにしては、動きが小さすぎるのですぐまた冷たくなっちゃいますけどね。
なので、手を擦り合わせるよりは繰り返しグーパー運動している方が動きも大きく、効果もUPするのでこちらの方法をオススメいたします。
冷たい手でワンコのカラダに触れると、冷たさがワンコに伝わってしまいワンコのカラダを冷やしてしまいます。指先の冷えがある方はワンコに触れる前に是非、この即効性のある繰り返しグーパー運動してあげて下さいね。
一応ヒトの整体師でもあるので飼い主様向けのお話もちょいと交えてみました(^ー^)b
では、足先が冷たいワンコの場合はどうしたらいいでしょうか。
ワンコの冷え対策
この対策、ヒトに同じです。「しっかりカラダ動かして(=筋肉を動かして)筋ポンプを促すこと」がキーになります。
活動量が少ないと冷え性に。だから「お散歩」
手っ取り早いのはやはり日々のお散歩です。ヒトもウォーキングやジョギングをしていると血行が良くなりカラダがポカポカ温まってきますよね。筋肉も鍛えられるので一石二鳥♪とてもオススメな方法です。
<脱・こんなループ>
*筋肉を使わない→筋肉が痩せる=筋肉量が減る→基礎代謝が落ちる→冷え性になっていく
*筋肉を使わない→筋ポンプしない→血液循環が悪くなる→冷え性になっていく
適度な圧を外部から加えて筋ポンプを促す「整体マッサージ」
自力でカラダを動かせない、毎日お散歩していてもやっぱり冷えやすいというワンコなど、血行不良の予防改善にオススメしたいのはやはり整体やマッサージなどを率いるという方法。適度な圧を皮膚表面から加えることにより筋ポンプを促してあげることができます。
ご家庭でのケアとして、足先を軽く包むように握ってあげて、ギュッギュッとリズムに合わせて圧を加えてあげるというのもデイリーケアとしてオススメです。
飼い主さんのための「うちの子ケア講座」や整体施術後のデイリーケアアドバイスでは毎回更に踏み込んで手取り足取りで指、足、肉球ほぐし、肘や膝の屈伸運動などもご紹介させていただいていますので、興味のある方はお問い合わせくださいね。
圧の方向や力加減などはやっぱり直接伝授が安心安全なので。
カラダを温める「お風呂」「温灸」
そしてワンコのカラダを洗う時にはシャワーではなく、是非湯船に浸かる入浴法で。
風呂の湯でカラダが温まり血流も改善され、筋肉がほぐれやすくなります。これ、ヒトにも同じことが言えますよ。
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◀︎イタリアングレーハウンドのベルちゃん