ワンコが片足上げ歩きをしている時

月末に施術予定が入っていたゴールデンリトリバーのT君、右後肢を着地させない片足歩きをしているので早目に施術に来て欲しいとの連絡をもらいました。
T君は長いこと左後肢に頼った体の使い方をしていたので筋バランスに偏りがあります。特徴的な腰振り歩きもあるので今は定期的に整体でメンテナンスケアをしているのですが、完全に片足を上げて歩くのは初めての事で、ママさん慌てて連絡をくださったようでした。

考察:「きっかけとなるような出来事は?」

このように急にワンコの動きに気になる様子が見受けられた時は、その日のワンコの行動をじっくり思い出してみて下さい。
環境、動き、外出先、遊び・・・。また、その直前にあった出来事など。
そこには発症のヒント、きっかけが隠れているはずなのです。
またビッコ歩きなど、歩様がおかしいと思った時は足裏や指の間、爪の状態チェックも大事です。

T君の場合、ママさんがよくよく観察してみたところ右後肢の肉球を負傷したようで擦り剥けた痛々しい傷を発見。片足歩きの原因はそこにあったようでした。
この肉球の負傷の方は獣医師さんにお任せして、私の方は右後肢を上げての3本足歩き生活によって偏ったカラダの使い方をする事となり酷使した筋肉をほぐし、動きやすい状態に戻してあげる為の整体施術を行いました。

 


怪我をしていない方の足腰に負担をかけてしまっている

新調した靴を履いて出かけてみたら、出先で靴ズレを起こしてしまった・・・。このような経験は誰もが一度や二度はお持ちかと思います。
その時の事をちょっと思い出してみてください。

その状態で半日歩き回っていたら靴ズレも痛いんだけど、靴ズレした足をかばって歩いた反対の足側がヘンに痛くなったりしませんでしたか?
着地した足の重心位置がいつもと違う、一方の足に過度の負荷が継続的にかかり続けた、といった偏ったカラダの使い方によって痛みが生じたわけです。

なので靴ズレのケアだけではなく、大丈夫な方、健康な足の方にも実はケアが必要です。(もっと綿密に言うと酷使した筋肉部位は足だけではないのでケアする範囲はもう少し広範囲ですが)

そんな時、ヒトだったら湿布貼ってみたり、風呂で温めてみたり、ストレッチしてみたり、整体やマッサージしてみたりと、当たり前にケアしますよね。何もせず靴ズレに絆創膏だけ貼って、翌日もまた同じようにかばった歩き方していたら・・・更に痛めてしまうか、少なくともカラダの痛みはしばらく続く事確実です。

これはワンコにも同じ事が言えます。
足を骨折してしまった時や足や指を怪我した時、車椅子生活になった時など、明らかに四肢の使い方が変わるような状況になった時はしっかり「使えている足のケア」(もっと綿密に言うと酷使した筋肉部位は足だけではないのでケアする範囲はもう少し広範囲ですが)も併せて行う事が大事です。早い段階から始めてあげる事をオススメいたします。

【お詫び】文面に不適切な表現があった為訂正を入れさせていただきました。(2019.8.25)