犬の整体師がオススメする犬の抱き方


犬の整体BONJOURの永吏です。
ワンコにとってカラダに負担がかかりづらい自然な抱っこの姿勢について書き綴ってみました。

「この抱っこは絶対やめて」とは言わないけれど、
時々ちょこっとたまに・・・程度にとどめている方が無難ではないかと思います。

 

アナタの抱っこは本当にワンコにやさしい抱き方になっていますか?

ワンコにとって一番自然な姿勢での抱っこ。
これこそがワンコにとって一番カラダにやさしい抱き方になります。

ワンコの自然な姿勢とはどういう姿勢かというとこれ💡
ワンコは4つ足歩行動物なので
背骨のラインが地面に並行なのが
カラダに負担のかからない姿勢となります。
立っている時、
伏せしている時もこの姿勢です。

 

お座りの姿勢も日常的にとっている姿勢になります。お座り時の緩やかな背骨の傾斜は体に負担がかからない姿勢です。
この姿勢を保持した抱っこも
ワンコのカラダに負担はかからないので○です。

 

 


2足歩行のヒトの場合、
背骨が地面に垂直になる縦抱っこは自然な姿勢ではありますが、
ワンコにとってこの直立姿勢はイレギュラーな姿勢です。

大型犬の場合、抱っこをすること自体があまりなかったりするかと思いますが
子犬、小型犬などではカラダに負担の少ない抱き方を意識してみましょう。

 

 

 

考慮すべきは背骨のライン

縦抱っこのパターンは2つあります。
①上記ヒトの写真のように飼い主さんの方に顔を向けた縦抱っこパターン

②こちらの写真のように
飼い主さんの方に背を向けた姿勢でパンダのようなお座りをさせた縦抱っこパターン

この飼い主さんに背を向けた縦抱っこパターンでは
ワンコの背中は写真左のパンダのように丸み帯びでいる方がしっくりきます。
一方、写真右のダックスは背中を丸める姿勢がうまくとれず
この座り方で落ち着かず足バタつかせてます。

背骨がカーブしている
骨盤が後傾している

そんな姿勢を
常日頃から、
長く続けていれば、
頻繁にしていれば、
当然カラダもそのように歪んできいます。

縦抱っこにより腰を痛める可能性高そうだとは思いませんか?
このパンダ座りの縦抱っこに
本犬全く違和感感じる様子もなく
ずっと抱かれて憩っているワンコは・・・

すでに背骨に歪みがある
骨盤後傾気味

なのではないかと私は思います。
歪みを進行させないためにも縦抱っこはやっぱりオススメはしないです。

 

因みに、
ヘソ天の姿勢は背骨が床に並行なので
この姿勢で床や飼い主の膝の上で寝ていることは自然なのですが、

 

 

ヘソ天姿勢のまま、
左ヒトの写真のように
腕の中で抱っこする姿勢の
ヘソ天抱っこの場合ですと
背骨の着地面が小さくなる、
或いは支えがなくなるので
背骨はたわみやすくなります。

 

 

すでに背中が丸み帯びている、丸くなっているワンコは
ヘソ天姿勢は基本的に苦手ですが(←背中が丸くなったおばあちゃんが仰向け姿勢で寝にくいのに同じ)、
このヘソ天抱っこは別。
背中を丸めた姿勢ですからしっくりきます。

ただ・・・

長時間、
常に、
そして頻繁に
この抱っこだけを続けるとなると、

背中の丸みはさらに進む可能性が出てくるのでやはり注意が必要です。
猫背のヒトが常に猫背姿勢で座っていたとしたら・・・これ想像してみましょうよ。

 

良くも悪くも日々の生活習慣がカラダを変えるのは
ヒトもワンコも同じです。
あまり良くないよ、と言われている姿勢でもたまにならいいと思う。
でも「常日頃から」はカラダに癖、偏りを生むだけで良い事はないと思います。

 

 

 

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