運動効果をUPさせるお散歩術
基本ワンコの運動は日頃のお散歩です。そしてそのお散歩はちょっとした工夫から運動効果をさらにUPさせることができます。
例えば、足場が不安定なところほどついつい飼い主さんはワンコを抱っこしてしまいがちだったりしますが実はこういう場所こそ最適なトレーニングの機会になります。
あえてこんなお散歩コースを選ぼう
砂利道や砂浜などの砂の上、生い茂った草むらなどなど…。
こういった所では平坦な道以上に四肢にしっかりとバランス良く重心を乗せた歩き方をする必要があるのでバランス感覚を養うのはもちろんのこと、腕や足をしっかり引き上げる動作が必要な歩きになるので必然的にガッツリ四肢の屈伸運動をすることになります。
肩、肘、膝、股関節、手、足首の可動域を大きく使う事ができ、これらの動きに関連する筋肉をしっかり使うことができます。
なので同じ時間のお散歩でも、平坦な道でのそれと比べると運動量、運動効果共に上がります。
坂道は登りより下りの方が楽だと思っている方が多いようですが、実は下りの方がより筋肉に負荷がかかります。
下り道では登り道と違い重力に逆らってブレーキをかけながら、勢いで転がり落ちることがないように歩く必要があります。
この時後ろ足で頑張っているのはモモの前。重力に逆らって踏んばりを効かせ歩いているのでとても疲れやすく、いよいよ疲労で耐えきれなくなりブレーキが甘くなってきてしまうとその大きな負荷は膝にも影響してしまいます。
特に重力の影響を大きく受ける坂道の下り歩きに関しては、決して無理をさせないよう気をつけてあげることも大切になります。
下り坂で膝を痛めやすいわけ
モモの前の筋肉は膝の上を覆って膝下の骨に繋がっているので、モモの前が疲れて筋肉の伸びが悪くなり凝り固まってくると膝蓋骨(パテラ)が上方向に引っぱられ、膝痛の原因になることがあります。(日本では「膝蓋骨脱臼」のことをよく「パテラ」と言っていますが、実は「パテラ」って病名ではなく骨の名称です。)
また、モモの前の疲れからブレーキが効かなくなってくると重力任せの大きな歩幅になりやすく、その状態で足を地面にドスンドスンとこれまた重力任せに着地させてしまうと、膝関節に大きなインパクト(衝撃)がかかってしまい膝を痛めてしまいます。
重力に任せどんどん加速がついた足運びでズルッと滑ってしまったり、転んでしまったり、足首や膝を捻ってしまったり。こういったアクシデントを招いてしまう危険もあります。
下り道では坂の角度がきつくなればなるほど負荷も大きくなります。ワンコのカラダの状態に合せてまずは土手などの柔らかい地面の緩やかな傾斜を歩いてみる。坂道は登りを中心にしてみる。左右に大きく蛇行しながらジグザグ歩きで下るなどの工夫をし、無理なく運動できるようにしてあげましょう。
▼でもってお散歩効果は「運動」だけではないよ、という話はコチラ