シニアワンコのケアについて
犬の整体BONJOURの永吏です。
整体は動けるワンコだけのものではありません。シニア期のワンコさんや寝たきりのワンコさんにも有効なケアの1つです。
実際私もそんなワンズ達の施術を担当させていただいています。
老化は病気ではないので病院で治療することはできませんが、
飼い主さんがしてあげられることってまだあります。だから諦めないでいいんです。
老化のペースを緩やかなものにしてあげるためのケア、緩和ケアとして穏やかな日々を送ってもらうためのサポートとして整体がオススメな理由2回に分けて書き綴っていきたいと思います。
シニア期のワンコに必要なケア
ワンコもシニア期に入ると
好奇心も薄れてきて大好きだったおもちゃにも興味を示さなくなってきたり、
飼い主の帰宅に気づいていても玄関先までお迎えに出てこなくなってきたり、
おかえりなさいの喜びの舞が小さくなったり、しなくなってきたり。
寝ている時間も増えてきて
日頃の生活の中であまり動かないでいることが多くなってきます。
「もう老犬だからねぇ」のひとことでかたずけてしまいがちですが、
これを言葉通り受け入れてしまったら
坂道を転がり落ちるように老化への道まっしぐらです。
加齢と共に筋肉量は徐々に低下していく上に
若い頃のようにおうちでわしゃわしゃしている時間もなくなってきたら、
当然カラダも徐々に動かしづらくなっていくもの。
動かしづらいからとあまり動かないでいると
さらに筋力も低下して動けなくなる
そんな負のループに陥ってしまいます。
老化スピードを加速させないために
筋肉の衰えを緩やかなものにしていくために必要なことって
シンプルに筋肉を使うこと。
やっぱりお散歩は大事です。
毎日スポーツクラブに通ってカラダ動かしている70代のおじいちゃんと
カラダの節々が痛いからと外出を控えて毎日家の中だけ過ごし、
関節痛に良いと言われるサプリを摂って安心している70代のおじいちゃん。
80歳になった時、どっちの方がカラダ動けてると思いますか?
過度に安静状態を長く続けていると
筋肉は萎縮して動けなくなっていくので
やっぱり日頃からカラダは適度に動かし運動している方がいいに決まってる。
どうせ関節に良いと言われるサプリ摂取するなら
カラダ動かしながらの方が効きそうだとは思いませんか?
「動かす」と「ほぐす」のセットのケアであることがキー
私達はその日に使った筋肉の疲れを
お風呂に浸かりながらモミモミほぐしてみたり、
お風呂上がりにストレッチしてほぐしたりしますよね。
ちょっと肩凝ったなぁと思ったら
肩をグルグル回しながらモミモミしてほぐしてみたり、
整体を利用してみたりとか。(←はい。整体は「治すところ」じゃなくて「ケアするところ」なのであります。)
日々の生活の中、私達は毎日こうやって必ず当たり前のように筋肉のケアしています。
ワンコだって筋肉使っているのだからそういうケアは必要になります。
ワンコは自分で肩グルグル回したり、
直接凝り固まってるところをモミモミできませんから
ことさらヒトの手によるサポートケアが必要です。
筋肉をお散歩などの運動で「動かす、使う」
そして「使った筋肉をほぐす」
ことにより
動きやすいカラダを維持してあげることが大切なのです。
「動きやすい」から「動く」「動くことが苦にならない」→筋力低下を緩やかにする
「動きにくい」から「動かない」「動きたくない」→筋力低下が進む
シンプルな理屈です。
軽視されがちな筋肉使った後のアフターケア
長らくこういうケアをされてきていないシニアワンコは
「加齢のせいで動けない、動かなくなってきた」のではなく
そもそも「カラダが凝り固まっていて動きづらくなっている」ことも多いです。
つまずきやすかったワンコが施術後、つまずかなくなった。
下がり気味だった頭が施術後、上がるようになった。
後ろ足が踏ん張って大股開き気味になっていたのが施術後、足が閉じ気味に変化した。
筋肉をほぐしてあげるケアだけで、
こういった変化が起きたりもします。
理屈さえがわかっていればなぜそうなるのかも説明もできる変化です。
「動かして」「ほぐす」。
老化のせい、と諦めてしまう前にできるケア
是非やってあげてください。
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」
【関連記事】老化のペースを緩やかなものにしてあげるためのケア/緩和ケアとして穏やかな日々を送ってもらうためのサポートについて(2)