「善かれ抱っこ」は逆にキケン?

東京では4年ぶりに大雪警報が発令され、看板犬のダックスフンド、チョコが胸まで埋まる程の積雪がありました。

 

最強寒波の影響は全国規模でしばらく続くとの予報も出ていますし、東京もまだまだ雪や極寒に注意が必要なようです。

そしてつい先日の訪問整体時、タイムリーに話題になったのが【雪の時期やっちゃいけない「あるある」】

いつものワンコの散歩道で
積雪で足元が寒いんじゃないか、凍結して足元が滑って危ないんじゃないかと
ワンコを抱き上げてはいませんか?

実はそれ、逆にワンコが危険です。

ヒトと犬の歩様を考える

二足歩行のヒトが歩いたり走ったりする時の足の運びは非常にわかりやすく、片足立ちの連続です。
一方、四足歩行のワンコの場合、足の運びは歩行速度によって変化します。

ゆっくり歩く通常の足の運び、常足(ウォーク)では四本の足をバラバラに動かしていて二本以上の足が常に地面に着地しています。この歩行では体の重心移動は少なくカラダはあまり揺れる事がありません。

これが速足(トロット)になると前後の対角の足を一緒に動かす運びに変わり、二本の足が常に地面に着地している状態になります。

駆け足(キャンター)になると必ず一本の足が地面に着地し、その足で地面を蹴る様にして走る足運びとなります。カラダはリズミカルに上下しています。

更に走る速度を上げて猛ダッシュする襲歩(ギャロップ)の足の運びでは、一瞬四本の足全てが地面から離れて空中に浮く状態になります。全身をバネのように使った最も速い足運びです。

凍結した路地など足元に危険を感じたら流石にワンコも走る事はないでしょうから、
足は常に二本以上が地面に着地している状態ということになります。

なので、ヒトの歩行よりワンコの歩行の方がずっと安定が良いと言えるのです。
最悪ワンコが歩行中ツルリと滑ってしまった場合でも、ヒトが抱っこのままワンコと一緒に転倒してしまった方が大きな怪我になってしまう可能性が高い事は容易にご想像出来るかと思います。
抱っこされたワンコは高い位置から地面に叩き付けられる事になってしまいますから、その衝撃はかなりのものになってしまうのです。

飼い主さんと一緒にワンコも骨折通院なんて事が起きないよう、慣れない雪道での「善かれ抱っこ」は控えておくのが無難です。

 

♪犬は喜び庭駆け回りぃ〜
…この童謡とは程遠く、
見慣れない雪と寒さにビビってしまい途方に暮れるチョコ。
尻尾も完全に垂れ下がり、
完全にその場でフリーズしておりましたとさ;
がんばれ!ヘタレ!!